雨が降ると、（湿気が多い日）
髪が広がったり、跳ねたり曲がったりと
くせ毛のかたは、雨の日だと憂鬱になりますよね。
今回は、雨の日にくせ毛がひどくなる理由について、
毛髪の観点から詳しく説明します。
以下の2つの項目を順番に、
詳しく説明していきます。
1・髪の毛がくせ毛となる主な原因について
２・雨がくせ毛を悪化させるメカニズムについて
1・髪の毛がくせ毛となる主な原因について
〇髪の形状の違い
髪の毛は、直径や形状、質感など、
個々の遺伝的な要因によって異なります。
くせ毛は、一般的に髪の形状が平坦ではなく、
円形や楕円形をしていることが特徴です。
また、1本1本がねじれてるような形状や、数珠がつながったような
特殊な形状のくせ毛もあります。
これにより、髪の表面が滑らかではなくなり、
湿気や外部の影響を受けやすくなります。
〇角質層の損傷
髪の表面を覆っている角質層が損傷することで、
髪が乾燥しやすくなり、湿気を吸収しやすくなります。
この損傷は、過度な熱や化学物質、
物理的なストレス（摩擦など）によって、
引き起こされることがあります。
〇髪の水分バランスの変化
髪の水分バランスが崩れると、
髪が乾燥しやすくなります。
くせ毛の場合、
水分バランスが崩れると、
髪の形状が崩れやすくなり、くせがより顕著になる傾向があります。
また、水分と親和性の高いタンパク質、
水分と親和性の低い（撥水）タンパク質の分布が、
毛髪内で均一でないことから、
雨や湿気の多い日に、髪がうねる原因とされています。
２・雨がくせ毛を悪化させるメカニズムについて
〇湿気の影響
雨の日は大気中の湿気が高くなるため、
髪の毛が湿気を吸収しやすくなります。
湿気を含んだ髪は、水分を吸収することで髪の形状が変わり、
くせがより顕著に現れる傾向があります。
特にくせ毛の場合、髪の形状が元々不規則であるため、
湿気の影響をより強く受けやすくなります。
〇髪の膨張と重量増加
髪が湿気を吸収すると、髪の内部に水分が浸透し、
髪の直径が増加します。
これにより、髪の毛が膨張し、重量が増加します。
くせ毛の場合、髪の形状が元々不規則であるため、
膨張した髪がより顕著にくせを形成しやすくなります。
〇湿度と髪の反応
髪は湿度の変化に敏感に反応します。
湿度の高い環境では、
髪の毛が湿気を吸収して髪の形状が変わりやすくなります。
くせ毛の場合、
元々不規則な形状を持つため、
湿度の変化による影響をより強く受けやすくなります。
〇髪の保湿能力の低下
髪がダメージを受けると、
髪の表面の角質層が損傷し、髪の保湿能力が低下します。
このため、湿気の影響を受けやすくなり、
髪が乾燥しやすくなります。
くせ毛の場合、
髪の形状が元々不規則であるため、
保湿能力の低下による影響をより強く受けやすくなります。
〇外部からの刺激と髪の反応
雨の日は、髪に直接水や風が当たりやすくなります。
これにより、髪の毛が乾燥しやすくなり、
髪の表面の角質層がさらに損傷されやすくなります。
くせ毛の場合、髪の表面が損傷すると、
くせがより顕著になりやすくなります。
以上の理由から、
雨が降るとくせ毛がひどくなると考えられます。
湿気の影響や髪の形状、ダメージの程度などが組み合わさり、
くせ毛がより顕著になる傾向があります。
そのため、くせ毛の方は、
湿気の多い日や雨の日には、
特に髪のケアに注意を払う必要があります。
適切な保湿やスタイリング剤の使用、
髪のダメージを最小限に抑えるケアなどを行うことで、
くせ毛の悪化を防ぐことができます。
ですが、雨の日や湿気の多い時期の
こういった髪のお悩みを解決するために、
1番効果があるのは、
やはり・・・
縮毛矯正。
では、なぜ、
縮毛矯正をすると、雨の日でも髪が
きれいなストレートを維持できるのか？
縮毛矯正をすると、
雨の日でもくせ毛が広がらなくなる理由について、
プロの美容師の視点から説明します。
縮毛矯正は、
髪の毛の内部の結合を変化させてストレートにする処理であり、
その結果、
髪の形状が一定程度まで改善されます。
そのため、雨の日でもくせ毛が広がりにくくなるのです。
1. 髪の内部結合の変化
縮毛矯正によって、髪の内部の結合が変化します。
通常、くせ毛は髪の毛の形状が不規則であり、
水分を含むと髪が広がりやすくなります。
しかし、縮毛矯正によって髪の内部の結合が直され、
髪の形状がより一定に整います。
このため、雨の日でも髪が広がりにくくなります。
2. 表面の滑らかさ
縮毛矯正によって、髪の毛の表面がより滑らかになります。
通常、くせ毛は髪の表面が不規則で粗く、
水分を含むと髪の毛同士が摩擦を起こしやすくなります。
これによって髪が広がりやすくなりますが、
縮毛矯正によって髪の表面が滑らかになるため、
水分を含んでも髪の毛同士が摩擦しにくくなります。
その結果、雨の日でもくせ毛が広がりにくくなります。
3. ボリュームの調整
縮毛矯正では、
髪の毛のボリュームを調整することができます。
くせ毛の場合、
髪の毛が根元から立ち上がってしまい、
ボリュームが気になることがあります。
しかし、縮毛矯正によって髪の根元のボリュームを抑えることができます。
そのため、雨の日でも髪が広がりにくくなります。
4. 保湿効果
縮毛矯正後の髪は、通常よりも乾燥しにくくなります。
縮毛矯正に使用される薬剤には、
髪の毛を保護し、
乾燥から守る成分が含まれています。
そのため、雨の日でも髪が乾燥しにくくなり、
くせ毛が広がりにくくなります。
5. スタイリングの持続性
縮毛矯正によって、髪の毛の形状がより一定に整います。
そのため、
スタイリング剤やヘアスプレーなどを使用してスタイリングをすると、
雨の日でもスタイルが持続しやすくなります。
また、
縮毛矯正によって髪の毛がよりしっかりとした状態になるため、
雨の日でもスタイルが崩れにくくなります。
これらの理由から、
縮毛矯正をすると、雨の日でもくせ毛が広がりにくくなります。
ただし、
髪が真っ直ぐになって、
髪につやが出て、
髪がまとまるようになった
からといって、
髪が健康になった
というわけではありません。
ある程度のダメージと引き換えに、
人間の美的感覚を基準とする
きれいや快適さを得ていることになります。
ですので、
縮毛矯正後も、その状態を維持し続けるためには、
湿気の多い日や雨の日も、
適切なケアをすることが重要です。
縮毛矯正後の髪は通常よりもデリケートになるため、
適切なケアを行いながら美しい髪を保つことが大切です。
※縮毛矯正後のケアの方法は、
また別の機会で詳しく書きたいと思います。
また、そういった
ある程度の負担をゼロにはできませんが、
ダメージを最小限にすることができます。
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縮毛矯正は、
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長いブログを最後まで、
ご一読いただき、誠にありがとうございます。
このブログが、あなたの髪がきれいになる
きっかけになれば幸いです。