「この前ドラッグストアで、家でする縮毛矯正剤が
売ってたけど、それってどうですか?」と、
お客様から、ご質問いただきましたので、
セルフ縮毛矯正のリスクについて、
今回の記事では、解説させていただきます。
まず、結論から。
すごくリスクがあると思います。
絶対にしないことをお勧めします。
縮毛矯正は、美容院でプロが行う施術です。
薬剤と熱を使います。
髪の内部構造を変化させることで、
くせ毛をストレートにします。
美容院でやっても、
担当する美容師さんの力量、
髪の状態によっても、リスクのあるメニューです。
美容院で、正しい方法で行えば、
美しくまとまりのある髪を長期間維持できます。
しかし、セルフで縮毛矯正をする場合、
大きなリスクが伴います。
絶対にやめたほうがいいですよ・・・
という理由を解説します。

1.薬剤の選定ミス
市販の縮毛矯正剤は、
美容院で使用する薬剤と違い、
誰でも扱えるように作られている
・・・とされています。
しかし、その分、
髪の状態に合わせた細かい調整ができません。
強すぎる薬剤を使うと、
髪がチリチリに傷んでしまいます。
逆に弱すぎると、クセが十分に伸びず、
ムラが出ることがあります。
ただ伸びてなかった・・・場合でも、
髪には一定の負担はかかって、
ダメージを受けています。
縮毛矯正は髪の状態によって、
適切な薬剤を選ぶことが大切です。
根元と毛先でも髪の正体は大きく異なります。
また、髪の生えてる部分
前髪、襟足、もみあげ、こめかみ、
ぼんのくぼ、はち回り、など、
場所によって、
同一人物の髪でも、生えている場所によって、
癖の強さや、髪の強度、太さなども変わってきます。
プロの美容師は、
髪の太さ、ダメージレベル、クセの強さ、
縮毛矯正をする髪がしてきた履歴
(縮毛矯正、カラー、髪質改善、パーマ、酸熱トリートメントなどなど)
を見極め、最適な薬剤を使います。
セルフでは、
この判断が非常に難しいです。
間違えた薬剤を使うことで、
髪がボロボロになってしまうリスクがあります。
ビビり毛は、完全に元の状態には、決して戻りません。
2.薬剤の塗布ミス
たとえ、薬剤のパワーの設定があっていたとしても、
薬剤を均一に塗布しなければ、
仕上がりにムラができます。
これも、自分では、
大変難しい工程のように思います。
特に、後頭部や内側の髪は見えにくいため、
適切に塗ることが難しいです。
一部分だけ強くストレートになったり、
クセが残ったりすることがよくあります。
また、根元に薬剤がつきすぎると、
頭皮にダメージを与えます。
根折れのリスクも高くなります。
縮毛矯正の薬剤は強いアルカリ性のものが多く、
地肌に直接つくと炎症を起こす可能性があります。
かぶれやかゆみ、抜け毛の原因になることもあります。
セルフで薬剤を適切に塗ることは非常に難しく、
失敗するリスクが高いです。
3.放置時間の間違い

縮毛矯正剤は、
一定の時間放置することで、
髪の内部構造を変化させます。
しかし、
時間が短すぎるとクセが十分に伸びず、
長すぎると髪にダメージを与えます。
わたしたち美容師は、
髪の状態を見ながら放置時間を調整します。
それに合わせて、
適切なスピードで、的確な薬剤塗布をします。
しかし、セルフではその判断が難しく、
「ちょうどいい薬剤の作用時間」を、
見極めることができません。
また塗布に時間がかかってしまい、
最初と最後のタイムラグが大きく生じて、
縮毛矯正の失敗につながります。
結果として、クセが残ったり、
髪がチリチリになったりすることがあります。
また、髪質によっては、
放置時間を短くしたほうがいい場合や、
逆に長くしたほうがいい場合もあります。
また、私たちは、
塗布する順番や薬剤の量なども、
髪の状態に合わせて、微妙に調整しています。
セルフでは、それを判断するのが難しい。
正確な塗布を、適切な時間で出来ません。
失敗のリスクが、さらに高まります。
4.アイロンの温度調整ミス
縮毛矯正では、薬剤を洗い流した後、
ヘアアイロンで熱を加える工程があります。
この工程が仕上がりを大きく左右します。
適切な温度でアイロンをかけることで、
髪の形状がしっかり固定され、
長持ちするストレートヘアになります。
しかし、温度が高すぎると、
髪が焦げてしまうことがあります。
逆に低すぎると、クセが十分に伸びません。
美容院では、
髪質やダメージレベルに応じてアイロンの温度を調整します。
サロンドグリーンでは、
アイロンを全体に入れる前、
どの温度が適切か、アイロンの温度チェックを行って、
全体のアイロンに入ります。
セルフでは、適切な温度を判断するのが難しく、
熱ダメージを受けやすくなります。
特に、ダメージ毛に高温のアイロンを当てると、
髪がチリチリになり、元に戻せなくなることがあります。
5.アイロンの操作ミス
縮毛矯正では、
ヘアアイロンを一定のスピードで均一に動かすことが大切です。
アイロンを長く当てすぎると、
髪が焼けてしまいます。
逆に、サッと通しすぎるとクセが伸びません。
このアイロンを当てる際の
・温度
・毛束のスライスの厚さ
・テンション
・アイロンのスピード
・入れる角度
・回数
など、
髪の状態に合わせて
これらすべての要素を、一瞬で判断して、
適切なアイロン操作をおこなっています。
また、セルフでは後頭部のアイロンが難しく、
ムラができやすいです。
さらに、
髪を強く引っ張りすぎて、アイロンをかけると、
髪が傷むばかりでなく、
毛根に負担がかかり、抜け毛の原因になることもあります。
正しい技術がないと、思わぬダメージを受けることになります。
6.アフターケアが不十分
縮毛矯正後の髪は非常にデリケートです。
適切なケアをしないと、ダメージが進行しやすくなります。
美容院では、
縮毛矯正の前
縮毛教矯正の1液後
縮毛矯正の後に適切なケア方法をします。
また、施術後、
髪の健康を保つためのアドバイスをします。
しかし、セルフでは適切なケアができず、
ダメージが蓄積しやすくなります。
特に、市販のシャンプーやトリートメントでは、
縮毛矯正後の髪に合わないものが多く、
知らず知らずのうちに、
毎日のケアで髪を傷めてしまうことがあります。
7.一度失敗すると修復が難しい
セルフ縮毛矯正で失敗すると、
美容院での修正が難しくなります。
ダメージを受けた髪に再び縮毛矯正をするのはリスクが高く、
最悪の場合、髪を切るしかなくなることもあります。
ビビり毛やハイダメージの髪は、
多くの美容院で、断られるかと思います。
美容院での修正に対応できる場合でも、
時間も費用もかなりかかります。
初めからプロに任せておけば、
防げた失敗も、
セルフでは取り返しがつかなくなることがあります。
まとめ
絶対に美容院で縮毛矯正を受けるべき理由
縮毛矯正は、高度な技術が求められる施術です。
プロの美容師は、
髪の状態を見極め、
薬剤やアイロンの使い方を調整しながら、
最適な仕上がりを提供します。
セルフでは、髪のダメージや施術の難しさを考えると、
リスクが大きすぎます。
一度の失敗で、髪がボロボロになり、
長期間悩むことになります。
髪は、
一度傷んでしまうと元に戻すのが難しいです。
というか、ほぼ不可能です。
大切な髪を守るためにも、
縮毛矯正は必ず美容院で受けることをおすすめします。
セルフ縮毛矯正は絶対にやめましょう。
プロの技術に任せることが、
健康で美しい髪を保つための最善の方法です。

さて、ここまで、
セルフの縮毛矯正での失敗について
お話してきましたが、
縮毛矯正は
美容院でも失敗された・・・
という話が結構多いメニューのように思います。
実際、サロンドグリーンでも
年末や梅雨時期など、
縮毛矯正の多いシーズンのあとは、
特に、こういった、ほかの美容院での縮毛矯正の失敗を
何とかしてほしい・・・と、
駆け込んでくる方が、多くなる時期でもあります。
縮毛矯正というのは、
美容院によって、仕上がりのレベルが、
かなり違うメニューのように思います。
プロの美容師に縮毛矯正をしてもらっても
失敗する要素としては・・・
縮毛矯正が失敗する25の要素
薬剤選定・塗布ミス
1. 薬剤の種類を間違える → 髪質に合わない薬剤を使用すると、ダメージやクセ残りの原因になる。
2. 薬剤の塗布ムラ → 均一に塗らないと、部分的にクセが残る、またはダメージが偏る。
3. 毛先の薬剤塗布ミス → 既矯正部分に強い薬剤を塗ると、ダメージが蓄積する。
4. 薬剤の放置時間ミス → 長すぎると髪が傷み、短すぎるとクセが伸びない。
アイロン操作のミス
5. アイロンの温度設定ミス → 高すぎるとタンパク変性、低すぎるとクセが伸びない。
6. アイロンの引き方ミス → 強く引っ張りすぎるとダメージが増し、不自然なストレートになる。
7. アイロンのスライド速度ミス → 早すぎるとクセが伸びず、遅すぎると髪が硬くなる。
8. 毛先のアイロンミス → 熱を当てすぎると毛先がピンピンになったり、硬くなったりする。
髪質・クセの見極めミス
9. 髪質の判断ミス → 硬毛・軟毛・ダメージ毛を適切に判断しないと、施術に失敗する。
10. クセの種類の見極め不足 → 波状毛・捻転毛・縮毛など、適切な施術ができないとクセが伸びない。
11. ブリーチ毛への対応ミス → ブリーチ毛に通常の薬剤やアイロンを使うと、チリチリのビビり毛になる。
12. 髪のダメージ履歴を見落とす → 過去の縮毛矯正・カラー・パーマ歴を確認しないと、髪が傷む原因になる。
施術の工程ミス
13. 施術前のシャンプー不足 → 髪の汚れや皮脂が残ると、薬剤が均等に浸透しない。
14. 中間処理・後処理不足 → タンパク質補給や中和を怠ると、髪のダメージが進行しやすい。
15. **施術中の髪の状態チェック不足 → 髪の変化を確認しないと、施術の途中で問題が起こる。
縮毛矯正のリタッチ・根元処理ミス
16. リタッチ部分の処理ミス → 既縮毛矯正部分と新生毛のつなぎが不自然になる。
17. 根元のアイロン操作ミス → 根元を潰しすぎると、ぺたんこになりすぎる。
18. 根元と毛先の薬剤の塗り分けミス → 適切な薬剤を使い分けないと、不自然な仕上がりになる。
美容師の技術・経験不足
19. 美容師の技術不足 → アイロン操作や薬剤調整が未熟だと、仕上がりにムラが出る。
20. 美容師の経験不足 → 髪質やダメージの見極めができず、適切な施術ができない。
カウンセリング・説明不足
21. カウンセリング不足 → 髪の履歴や希望を正しく把握しないと、仕上がりに不満が出る。
22. 施術後のアフターケア説明不足 → 正しいケアを伝えないと、縮毛矯正の持ちが悪くなる。
8. 施術後のトラブル
23. 縮毛矯正後のヘアケア不足 → トリートメントや保湿ケアをしないと、髪がパサつく。
24. 施術後すぐに髪を結ぶ → 髪にクセがついてしまい、不自然な跡が残る。
25. 紫外線・熱ダメージ対策不足 → 縮毛矯正後の髪はデリケートなため、適切な保護が必要。
縮毛矯正の成功には、
技術・薬剤・髪質の見極め・アフターケアの全てが重要です。
失敗を防ぐために、
美容院選びと施術後のケアをしっかり行いましょう。
逆にいうと・・・
美容師は、
これらの失敗をしないよう、
4時間前後の時間、
あなたの髪を、細心の注意を払って、
丁寧に、時間をかけて、コストをかけて、
誠心誠意、縮毛矯正をかけさせていただいております。
どの行程も気を抜くことができません。
それでも、縮毛矯正の失敗というのは、
後をたちません。
縮毛矯正は、
美容院や美容師によって、
技術レベルがかなり違うメニューかと思います。
高い技術、豊富な経験、
新しい薬剤や技法を習得するための自分の時間を使う、
そして、なにより、
あなたの髪のお悩みにしっかり寄り添って、
「絶対に、あなたの髪をきれいにする!!」
という、情熱を持った、美容師さんに、
あなたの髪の縮毛矯正を、お任せください。

この記事が、
そんな美容師に出会えるきっかけになれば、嬉しいです。
どうかお一人で悩まず、
また、自分で縮毛矯正しようとなさらず、
あなたの髪のお悩みを一緒に解決するお手伝いをさせてください。
以下の画像は、
サロンドグリーンで縮毛矯正されたお客様です。
仕上げは全て、乾かしただけ、
ブローやアイロンは一切していません。
そのレベルの縮毛矯正をご提供します。
あなたの理想の縮毛矯正を探す1つの候補として
お考えいただけたら幸いです。