「ヘナをしているので、
美容院で縮毛矯正を断られた・・・」
そんなご相談も、お聞きすることが多いです。
ヘナや香草系のカラー、また、マニキュアをされていると、
縮毛矯正をお断りする美容院もあるそうです。
これは、ヘナが、
髪の表面やキューティクルに入り込んで、
髪をコーティングするため、薬剤が浸透しなくなる
という考えから来ているように思います。
当店では、ヘナをされているかたでも、
縮毛矯正のご予約お受けしております。
ヘナ毛の縮毛矯正でも、
しっかちおくせを伸ばすことができます。
まずは、実際のヘナ毛への縮毛矯正をした
ビフォーアフターをご覧ください。
ビフォー↓
全体にうねるおくせがあります。
特に襟足は強い癖があります。
髪も多く、1本1本の髪もたても、しっかりしています。
ヘナは、2か月に1回程度の頻度です。
アフター↓
ヘナ毛への縮毛矯正でも、
おくせがしっかり伸びています。
仕上げの際に、
ブローやアイロンはしていません。
ドライヤーで乾かしただけです。
仕上げの際に、
美容師がアイロンやブローをすると
伸びてない癖も伸ばせてしまいますから・・・
ですので、
サロンドグリーンでは、縮毛矯正の結果を
正直に、目の前のお客様、
そして、ブログやHPをご覧のお客様に
正直にお見せするために、
仕上げは、乾かしただけの縮毛矯正を徹底しております。
こちらのヘナ毛のかたも、
次の日から、ご自宅で乾かすだけで、
このきれいなストレートヘアを再現できます。
ヘナを繰り返した髪への縮毛矯正が難しい理由について・・・
まずは、ヘナ毛に縮毛矯正をかけることが、
なぜ???難しいのかをご説明します。

1つ目の理由は、
「薬剤が効きにくい」ことです。
※これが1番の理由かと思います。
天然のヘナは、髪の表面にしっかりと絡みつき、
強固な皮膜を形成します。
この皮膜が縮毛矯正の薬剤の浸透を妨げるため、
通常の髪と同じ薬剤では、
クセをきれいに伸ばすことが難しくなります。
パーマやカラーでも、
同じことが言えるかと思います。
2つ目は、「髪の質感が均一ではない」ことです。
特にインディゴを含むハーブカラーや、
化学染料が混ざったケミカルヘナを使っていた場合は、
部分的に硬さやダメージの度合いが異なってきます。
そのため、薬剤の選定と塗布方法を
そういった微妙な髪の状態にあわせないと、
くせが伸びにくかったり、
ビビリ毛や過軟化を引き起こすリスクが高まります。
3つ目は、「ダメージの見極めが難しい」点です。
ヘナ毛は表面の艶が強く、
見た目には健康そうに見えることがあります。
しかし、内側に目を向けると、
過去のカラーや縮毛矯正によるダメージが残っていることもあります。
そこに強い薬剤を使うと、
想定以上のダメージが出ることがあります。
ヘナはのびにくい、髪に艶もある、
強い薬じゃないと伸びない・・・
という判断で、内部が弱っている部分に
過剰は負担がかかると、
ひどいダメージにつながる場合もございます。
☞ヘナ毛に縮毛矯正をきれいに当てる技術的なポイント
では、そんな
ここからは、ヘナを繰り返している髪に対して、
どのように縮毛矯正を安全かつ美しく施術していくのか、
技術的な要点を挙げていきます。

1. 徹底したカウンセリング
まず最も重要なのが、施術履歴の把握です。
どれくらいの頻度でヘナをしてきたのか。
使用しているヘナは天然100%か、それともケミカルヘナか。
インディゴは含まれているか。
アルカリカラーによる白髪染めとの併用はあるか。
セルフカラーはあるのか?
これらの情報があいまいなまま施術に入るのは
非常に危険です。
髪の根元、中間、毛先で履歴が異なることもあるため、
1度シャンプーをして濡れた状態を見たり、
目視と触診で髪の強度と質感を見極める力が求められます。
2. アルカリのコントロール
薬剤選定のポイントは、
当店では酸性の縮毛矯正がベースにはなりますが、
髪の反応によっては、
あえて、アルカリを用いて、
じっくり軟化還元する場合もあります。
アルカリが強すぎると、
ヘナの皮膜が薬剤と過剰に反応し、
髪の内部に必要以上のダメージを与えてしまいます。
そのため、pHが高すぎない薬剤を使い、
還元成分の濃度も慎重に調整する必要があります。
場合によっては、
還元力を補助するケア剤を加えるなど、柔軟な対応が求められます。
3. 前処理と中間処理の徹底
ヘナ毛は、施術前にすでに乾燥していることが多く、
薬剤の入り方にムラが出やすい状態のかたもいらっしゃいます。
そこで、適切な前処理で水分と油分を補い、
薬剤の通り道を整えておくことが大切です。
また、薬剤の流し後にしっかりと中間処理を行うことで、
過剰な還元を抑え、ダメージの進行を防ぐことができます。
中間処理には、タンパク質補給やpHコントロールの処理剤
求めている質感に応じたトリートメントを使います。
4. アイロンの温度と操作の工夫
ヘナ毛は、熱に対して強そうに見えて、
実は熱変性が起こりやすいという特徴があります。
特にインディゴ入りの髪は、
熱によりタンパク変性を起こしやすく、
硬く仕上がってしまうリスクがあります。
そのため、アイロン操作はできるだけ短時間で、
かつ圧をかけすぎないことも大切に思います。
必要であれば、低温で回数を分ける、
プレスの強さを調整するなど、繊細な対応が求められます。
5. 仕上がりの「乾かすだけ」を基準にする
サロンドグリーンでも大切にしている考え方ですが、
仕上がりの基準は「乾かすだけで美しいストレート」かどうかです。
ヘナ毛は熱によって
一時的にクセが取れたように見えることがありますが、
冷めると戻りやすい傾向があります。
アイロンで作った仕上がりではなく、
自然乾燥でも落ち着く髪を目指すことで、
本当の意味でお客様に安心していただける施術になります。
6・アイロン時の水分コントロール
ヘナ毛をしっかり伸ばすには、これも重要なポイントかと思います。
アイロン時、髪に水分が残っている状態でアイロンをします。
この時、もう1度還元がすすむといわれています。
薬剤だけでは、伸ばすパワーが不十分な時に、
髪から水分が抜ける力を使って、髪の形状を伸ばします。
ただこれは、適切な水分量の見極め、
徐々に水分を抜くアイロンの熱の入れ方など
大変高度なアイロン技術を必要とします。
一歩間違うと、ビビり毛になりかねない
かなり高難易度なアイロンテクニックといえます。
~ヘナ毛の縮毛矯正まとめ~
ヘナ毛に対する縮毛矯正は、
薬剤知識、髪質診断力、施術技術
すべてが求められる高度な施術です。
失敗すれば深刻なダメージを与えてしまう可能性もあるため、
知識と経験に基づいた慎重な対応が必要です。
一方で、適切な判断と技術で対応すれば、
ヘナ毛でも自然で柔らかく、
艶のある仕上がりを作ることは十分に可能です。
お客様が
「今までできないと思っていた髪が、こんなにきれいになるなんて」
と喜んでくださる瞬間。
そのために、私たちは日々研究を重ね、
経験を積んでいます。
ヘナ毛でもあきらめる必要はありません。
縮毛矯正の技術と経験があれば、
そして、あなたの髪をきれいにしたいという思いで
必ず、ご希望に応えられます。
別の縮毛矯正の方ですが、この方もヘナ毛です。
ここまで、
ヘナ毛への縮毛矯正について、
詳しく解説してきましたが、
いかがだったでしょうか?
ここで、1つ
ヘナ毛の縮毛矯正について
本音を語らせていただきます。
年間のべ80名様以上の
(美容師歴はもうすぐ30年になります)
ヘナをされている方の縮毛矯正を担当している
わたしとしては、
ヘナしてるから伸びない・・・
という感覚はまったくありません。
「確かに伸びにくいけど、
しっかり伸ばそう
喜んでいただくために。」
という感情が素直なところです。
「ほかの美容鍼でヘナしてるから縮毛矯正を断られた」
というあなたも、
どうぞ、ご安心して、
サロンドグリーンに縮毛矯正をお任せください。
今回のお写真、YOUTUBEの動画の方も、
長年ヘナをされているお客様です。
頻度も2か月に1回のヘナです。
お写真のように、しっかりきれいに、
ヘナをしている髪でも、
縮毛矯正で、ちゃんとおくせが伸びて、
艶のあるきれいなストレートになります。
縮毛矯正は、どこの美容院でしても
同じではありません。
技術力、薬剤、トリートメント
かかる時間や金額、仕上がり、出来る範囲まで
美容院によって大きく異なるメニューだといえます。
あなたが今まで経験してきた
美容院の縮毛矯正の枠を超えた
技術や仕上がりをご提供できる美容院もございます。
サロンドグリーンも、
その1つになりえると自負しております。
どうかお一人でお悩みにならず、
ヘナをしてるから、縮毛矯正は無理・・・と、
諦めることなく、
わたしたちに、お気軽に、ご相談ください。
最後までご覧いただき、
ありがとうございます。
この記事が、あなたの髪の悩みを解決する
きっかっけになれば幸いです。
